星野リゾートのサイトのコンテンツを考える


星野リゾート、旅館サイト改良で予約数8割増
EFO(入力フォーム最適化)の実践が奏功
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090120/183232/


昔、旅館 / ホテル系の ASP サービスを提供している会社で働いていたので、とても気になった。
2007年に見た記事でも、星野社長は、



「よく調べると、施設によってウェブサイトのアクセス数や、
予約に至る率にかなりばらつきがあることが分かってきた。
ここも科学的にやらなければならないと思った。
お客様は当社のウェブサイトを一目見て伝わるものがなければ、
すぐにほかのホテル・旅館を探しに行ってしまう」
【IT Japan 2007】「デザインに凝ったウェブサイトほど予約率は低かった」,星野リゾート社長が講演
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070709/277060/


とか言っていて、その時もインターネットを意識しているなーと思ったけれど、
その成果が予約数8割増!?というものなので、どの部分が他の一般的な旅館サイトに比べて違うのか考えてみた。
(LPO はどうやって検索すればいいのか分からないのでなしとして・・)


1, ベストレート保証



さらに費用を削減するには、旅行ポータルサイトを経由せずに自社サイトで直接予約してもらうことが重要になる。


トップページにあるベストレート保証というのは初めて見た気がする。
僕が前の会社で働いていたときは、titleタグに【公式サイト|○○旅館】
みたいにして、他のネットポータルとの比較を潜在的にさせて、検索ページで
クリックしてもらうようとかはしていたけど、こういう風にして、
お客さんに明示的に公式サイトを利用してもらうのはいいなー。


2, 間取り


前働いていた時に、元旅行代理店の人がいて、その人がいつも口をすっぱくして言っていたのが、
間取りが大切なんだ!、ということだった。


施設に間取りの素材を持っている場合もあったけど、
ほとんどはあんまりなかったし、まだその時は間取りをきちんと
載せようという意識はあまりなかったと思う。(今は違うかも?)


で、お部屋のコンテンツに間取りが載っているし、
また実際に予約をする画面でも、lightbox を使って間取りが表示される。
これは確かに予約直前で、部屋のページを確かめる必要がなくていいなー。


3, FAQ とお客様の声


これも意外と宿泊系の自社サイトではあんまり見たことない気がする。
お客様の声のコンテンツは若干、やっつけ感もあるけど。


4, 予約画面


カートみたいなものを使う。
便利かどうかはともかく候補、というのは新しいかも。


それからこれは別に旅館サイトに限ったことではないけれど、予約をする時に
条件入力→検索結果表示→予約申込→お客様情報入力→予約申込
と予約を申し込むフローが表示される。


それからいざ予約をしようと思ったときに、
どこから予約をすればいいのか分からなくなることはよくあるけど、
フッターのあたりに予約を誘導するバナーがある。


結局旅館サイトのゴールは予約をしてもらうことなんで
こういうのは入り口はいくらでもあったほうがいいし、
目立てば目立つほどいいと思う。


5, Flash にストーリーがある。


ただキレイな写真を並べる、というのではなく、
ストーリ性がある。写真もとてもきれいだと思う。


まとめ


「デザインに凝ったウェブサイトほど予約率は低かった」
と言っているくらいなので、構成は本当にシンプル。
このサイトにしかないものは何もないと思う。


http://b.hatena.ne.jp/entry/http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090120/183232/


はてぶ見たら、Firefox じゃ日付が選択できないらしい。
それは結構やばいなーw